【 腐りかけのteenager  】
その瞬間、私達の立っている小さな橋の上がライトアップされ、数カ所に付いているトーチから小さな花火が打ち上がった。

「うわぁ~。凄い!凄い!今日は何の日なんだろうね~?超ー偶然!綺麗だねぇ~。ここいつも通るのにこんな瞬間初めてだよね!」

興奮する私に、健二さんは優しく微笑みかけ、ギューッと強く抱きしめてくれた。

「絶対幸せになろうな。」

健二さんの胸の中はポカポカでとても心地よかった。

「うん。」+。:.゚(人〃∇〃)*+

健二さんのプロポーズと同時に打ち上がった花火。

今日という日を私は決して忘れる事はないだろう。

私は健二さんと出会えて本当に幸せだ。

今まで人様には恥ずかしくて言えない事も沢山してきたけど、神様は決して私を見捨ててはいなかった。

神様はみんなに平等って、本当なんだ・・・。

神様ありがとう・:*:・゚`☆、。・:*:・゚`★

私は神に感謝した。

私は普通に結婚して、子供を産んで、おばあちゃんになって・・・。

そんな事を想像していた。

だが、やはり神様はそんなに甘くはなかった。

私が冷酷な現実に引き戻される事に、そう時間はかからなかった。
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