【BL】俺がお前にできること
ヒナが炒めて、僕が野菜を担当して…
ちらりと君の横顔を盗み見て耳が熱くなってきて目を逸らす。
あぁ……なんか、
「こうしてると本当に一緒に暮らしてるみたいだよな」
そう思わない?と、僕の考えてたことまんまヒナが言ってくるものだから目を丸くして、しばらく言葉が出なかった。
そんな僕みて、くくっと笑って
「図星か。顔赤すぎ」て言われて「うるさい」と返した。
一緒に暮らす、かぁ。
そんな夢みたいなこと、現実になるのかな。
頭で色々と想像してにやけそうになったけれど、現実に引き戻されて気持ちが沈む。
ん、有り得ないね。
どんなに君がそう口にしても。
たとえ、僕がそう望んだとしても。