Hurly-Burly 4【完】

遠くからは部活をする部員の声が聞こえる。

「死んでは居ないけど、それから性格変わってね。」

馨君の幼なじみさんはまだ生きている。

「何でもかんでも我慢するようになった。

それまでは我慢せずに挑戦する子だったけど、

いつの間にか正反対に変わった。」

「では、きっと木から落ちてよほどショックを?」

「さぁ?でも、今は我慢せずに居てくれたらと思うよ。」

馨君の幼なじみさん、どこかで元気に暮らして居るだろうか?

「ってことで、日和ちゃんは何も変わらないでね。」

「馨君のためならば顔芸増やす努力します!」

「そういうことしなくていいから。」

「お気に召しませんでしたか!?」

またしても勉強不足だったわ。

あれ、練習したものではないけども。

咄嗟に出した究極技だものね。

そうそう出せる芸当じゃないわ。

ムム、これは馨君からあたしへの挑戦状ね!

あたしに期待してくれてる馨君を裏切らぬ

ものを考えておかなくては。

「日和ちゃんは居なくなったりしないよな?」

その馨君の声は落ち葉にかき消されて聞こえなかった。

「あの、馨君、やはり勉強しておきます。」

「日和ちゃんだからそういうことしなくて」

「いいえ、そういうわけにはいきません。」

絶対に笑い茸に負けぬ笑いを頂戴するわ。

それで、もう馨君にあんな顔させないように

あたしが頑張らねばいけない!

これは、神から与えられし試練だ。

「日和ちゃんやっぱり話聞く気なさそう。」

「馨君、ケータイさん見つかりました!

無傷で何よりですね。」

ケータイを馨君に差し出すともうさっきのような

寂しそうな顔をしていなくて安心した。

「あ、本当だ。」

ケータイをポケットに仕舞う馨君と一緒に

廊下を雑談で花を咲かせた。


――――――きっと、一緒に居ますよ。


どうか、最後までそうさせて下さい。

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