Hurly-Burly 4【完】
一瞬でも怖いって思ってしまった。
本当は怖くなんてないのに目を瞑るのは無条件の反射反応だった。
「ごめん・・・・」
謝るのはあたしの方なのにまたそんな顔をさせて
しまったあたしが悪いのにどうして責めない?
あたしは多分京君の何も分かってなかった。
分かったつもりで接したから痛い目を見た。
こんなことになるならあんなこと言わなきゃ良かった。
「す、す、すいません、あたしったら調子乗りすぎて・・・」
痛みを知ろうともせずあたしは彼らの友達に
なれたつもりでいたんだ。
「ひよこが悪いわけじゃ・・・・」
「ううん、無神経だったよ今のは・・少し考えれば分かってた。」
分かってたはずなの。
額に汗を浮かばせて蹲ってた京君がそんな急に
元気良くなるわけない。
それにあんなところで急に体調に異変を感じてたら
京君の場合すぐに帰ってる。
そうじゃないとしたら、京君に話しかけてたあの子達。
「ごめんなさい、あたしが京君を傷つけた。」
それは酷く心が潰されるような痛みだった。
あたしが助けるとか言いながら自分で傷つけた。
意図も容易くあたしは凶器を突きつけたんだ。
京君にとってはそれが一番嫌な事なんだ。
「ひよこ・・・顔上げて?」
「ううん、駄目!土下座する!顔面床に擦りつけて
懺悔します!!そうじゃないとあたしの気が・・
なんなら切腹して内蔵をぶち撒く所存です」
「そんなことしなくていい。」
「で、でも!」
「・・・じゃあ、俺のこと怖い?」
「怖くないよ。」
「さっき、目瞑ったのに?」
「あ、あれは!」
「本当のこと言って」
京君の瞳に全てを見好かれそうな気がして、
また強く目を瞑ってしまった。
「じょ、条件反射でして・・・・」
本当に怖くなんてないんだよ。
京君の姿はこの目に焼き付けておきたいほど
イケメンだし、灰色の髪が靡くたびシャンプーの香りが・・
ってあたしはどこぞの変態おじさんだよ!