Hurly-Burly 4【完】

あたしにはお見通しなんだよ。

「ふほほほっ、あたし京君の知人の中で

最も優秀だと思わないかね!」

「調子乗りすぎ・・・・・」

「すいません、京君あたしくしめが何なりと!!」

「近づかなくていいから。」

ずいっと近づいたら京君にふうとため息を吐かれた。

「はいっ、では遠目でお見守りを!」

「・・・・横に居てくれないの?」

「えっ!?」

背後で優しく見守る目でいようと思ったら、

京君の流し目に流されそうであります!

「是非ともお供を!」

「もうそれでいいや・・・・」

「京君、疲れてます?」

さっきよりは顔色回復したかな。

「疲れてる。」

「そ、そうですか、すいませんあたし静かにします。」

お口にチャックをせねば!

「嘘」

「は、はい!?」

京君、冗談言っちゃった疑惑!!

「疲れてはいる。でも、ひよこが原因じゃない。」

「あららら、あたしではないのですね。」

よよよよ良かったじゃないかあたし!

「ああいうのは苦手・・ひよこが来て良かった。」

「ならば、京君の助っ人になれたということですね!!」

「・・・・・少なくとも助かった。」

きゃー、あたし出来した!!

今日のあたしはミラクルガールだわ。

「でも、彼女たちも京君を心配なさ」

「そんなわけない。」

低く唸るように押し固められた言葉を吐く

京君を初めて見た瞬間だった。

それは少し怯えた小動物のような、でも威厳

のある声の低さから到底想像出来ないほどの

怒りを感じられた。

眉間にシワを寄せて責めるような目で押し殺される

かと思って目を瞑ってしまった。

最初に彼女たちが京君に怒鳴られたって聞いた

時はまさかと思って流してしまった。

クールだけど照れ屋で優しい京君は勘違いされやすい

だけで怖くなんてないのにって思ってた。

だけど、嘘なんかじゃなかった。

こんなに怯えて威嚇する京君は初めてだった。

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