Hurly-Burly 4【完】

ナル君がひょっこり顔を出して心配そうに手を握ってくれる。

「ヒヨリン、しっかりしろ!」

「何だろう、あたしナル君がエンジェルにしか見えなく

なってきたよ・・・そろそろ、召されるのかな?」

「弱気になるな、ヒヨリン!!」

「打ちどころ悪いのかな、ユウヤが光ってる。」

ああ、太陽の反射だったか。

「ひひひっ」

笑い茸の毒キノコでも食べてしまったのだろうか?

「ヒヨリンどうしたんだ?」

うん、何でだろうな?

夢から覚めたら寂しくなるのかなって思ったのに

そうでもないんだよね。

力が抜けるようなそんな感覚でほんの少しだけ

残る気持ちを封印してしまうように幸せだ。

「チビ、ついにネジが粉砕したか!?」

「ムフフ、げへへ・・・」

「おいっ、冗談じゃねぇ~よ。」

伊織君が能天気な声を発する。

「ヒヨリン、まだ夢見てるのか?」

ほんの少し名残惜しくも現実に舞い戻って行こうと思います。

「無理するな、ひよこ。」

「ふふっ、京君が優しい。」

眉間にシワを寄せる京君がギロっと視線を向けても

ちっとも怖くはなかった。

「日和ちゃん、話は聞いたよ。ここ3日ほどちゃんと

寝てないんだって?」

「う~ん?寝たよ。仮眠取ったよ。」

「日和ちゃんが壊れてる!」

馨君が心配そうに眉を下げる。

何かとんでもなく幸せだ。

「あたし普通だよ。ぐふふ・・・」

額から手を頬に伸ばされてちぃ君が無表情に

ビヨーンとほっぺを伸ばした。

「いひゃいいひゃい」

だんだん夢世界から現実に引き戻されてる。

何をするんだろうか、ここのボスは。

無表情なあたしの表情が崩れたこの絶好のチャンスを

阻むと言うのか!!

どこまで、あたしの邪魔をすれば気が済むと言うのか!!

文句の1つ呟きたいのに力が入らない。

アン○ンマンで言う顔に水をかけられて

しまった状況に少し似ている。

< 362 / 455 >

この作品をシェア

pagetop