Hurly-Burly 4【完】
ナル君がひょっこり顔を出して心配そうに手を握ってくれる。
「ヒヨリン、しっかりしろ!」
「何だろう、あたしナル君がエンジェルにしか見えなく
なってきたよ・・・そろそろ、召されるのかな?」
「弱気になるな、ヒヨリン!!」
「打ちどころ悪いのかな、ユウヤが光ってる。」
ああ、太陽の反射だったか。
「ひひひっ」
笑い茸の毒キノコでも食べてしまったのだろうか?
「ヒヨリンどうしたんだ?」
うん、何でだろうな?
夢から覚めたら寂しくなるのかなって思ったのに
そうでもないんだよね。
力が抜けるようなそんな感覚でほんの少しだけ
残る気持ちを封印してしまうように幸せだ。
「チビ、ついにネジが粉砕したか!?」
「ムフフ、げへへ・・・」
「おいっ、冗談じゃねぇ~よ。」
伊織君が能天気な声を発する。
「ヒヨリン、まだ夢見てるのか?」
ほんの少し名残惜しくも現実に舞い戻って行こうと思います。
「無理するな、ひよこ。」
「ふふっ、京君が優しい。」
眉間にシワを寄せる京君がギロっと視線を向けても
ちっとも怖くはなかった。
「日和ちゃん、話は聞いたよ。ここ3日ほどちゃんと
寝てないんだって?」
「う~ん?寝たよ。仮眠取ったよ。」
「日和ちゃんが壊れてる!」
馨君が心配そうに眉を下げる。
何かとんでもなく幸せだ。
「あたし普通だよ。ぐふふ・・・」
額から手を頬に伸ばされてちぃ君が無表情に
ビヨーンとほっぺを伸ばした。
「いひゃいいひゃい」
だんだん夢世界から現実に引き戻されてる。
何をするんだろうか、ここのボスは。
無表情なあたしの表情が崩れたこの絶好のチャンスを
阻むと言うのか!!
どこまで、あたしの邪魔をすれば気が済むと言うのか!!
文句の1つ呟きたいのに力が入らない。
アン○ンマンで言う顔に水をかけられて
しまった状況に少し似ている。