Hurly-Burly 4【完】

帰って来てくれたんだと思うと嬉しかった。

「気分はどうだ?」

あんまり甘やかすと甘ったれになるからね。

「むむむっ!」

いつまでほっぺを引き伸ばしたら気が済むんだ。

「ん?」

「むむむむむっー!」

首を傾げてる場合か!

あたしのほっぺが元に戻らなくなる!

「千治、日和ちゃん喋れないみたいだよ。」

困ったように笑う馨君にそうかと言いながら、

手を離すとほっぺを摩った。

「あ、悪魔だ!いや、魔神だ!」

顔を青くちぃ君を見るとムニっとほっぺを抓られた。

「ひ、酷いよ!ちぃ君には女の子を労わる気持ちがないの!?」

「・・・労わってる。」

「ど、どこが!!ぼ、暴力だ。」

ギロっと魔神が降臨するちぃ君に睨まれて、

怯むとスルスル優しく頬を撫で回された。

「おめぇーのどこが女の子だよ。」

「どこからどう見ても可愛らしい女の子じゃないのよさ。」

「何か、日和ちゃん復活した!?」

ただただ、こんな日常が幸せです。

「そういえば、何であたしここに?」

よっちゃんの後ろに乗ってたはずなんだけどな。

「おめぇーが走行中落ちそうになって、

もっくんが担いで何とかなったんだよ。」

「えっ!?」

「日和ちゃん、急に美男から手を離したみたいで

美男がかなり動揺してたよ。」

「よっちゃんの背中にへばりついてたはずだったのに!」

「そんで、そこにもっくんが危機を察知確保したわけだ。」

うん、何か説明してくれてありがとう。

そうだったのかと納得したわ。

「危なっかしーったらありゃしねぇな」

「よっちゃんに謝っておかなきゃ!」

安心したら眠気が襲ってきたとは言わないけど、

きっとビックリしただろうな。

「ヒヨリン、もう大丈夫なのか?」

「ナル君が笑ってくれたら元気フルチャージ出来そう。」

心配そうな顔をすぐに満面の笑みに変えて、

今日もプリチー全開なナル君を見てると元気が出た。

さすがに、威力は絶大である。

「さっき、笑ってたヒヨリンすげー可愛かった。」

「すいません、緩みっぱなしの不細工な顔を

お見せして記憶から抹消して下さい!」

情けなくもさっきの顔は恥ずかしいことこの上ない。

< 363 / 455 >

この作品をシェア

pagetop