Hurly-Burly 4【完】
真君が不思議そうにみんなのことを見る。
「彼らはひーちゃんのお友達だそうだ。
後で、ちゃんと説明するからな。」
「あ、どうも。さーちゃんとも仲良く
してくれてるのかな?俺はあの子の兄で
初めまして。日和ちゃんのお友達なんだね。」
これが通常の理想な兄像だよ。
「こちらこそ、初めまして。」
馨君が爽やかな対応をする。
「吹き飛ばされた割には怪我大したことなさそうだな?」
「大アリだぞ!痛かったんだぞ!一瞬、お花畑にひーちゃん
がうふふっと笑ってるの見ちゃったんだぞ。」
「捻挫だけで良かったろ。」
「痛かったんだよ、真君冷たいよ。」
「お前、ウザさが増してるから。」
やっぱり、兄ちゃんとコンビを組めるのは心が
寛大な真君だけです。
「だけど、日和ちゃん困らせちゃ駄目だろ。
兄貴の癖にしっかりしろよな。」
「ひーちゃんがしっかりしてるからいいんだもん。」
「いじけるな。面倒臭い。」
口を尖らせるぶーぶー言ってる兄ちゃんを横目に、
みんなに視線を向ける。
サユは少々驚いてるけど7年前に戻ったと思えば
大したことはないだろう。
みんな、唖然としてるよ。
兄ちゃんの不甲斐なさを目の当たりにしてぐうの音も出ない。
「あの、どうも助かりました。」
「日和ちゃんも大変だね。」
「変なことに付き合わせてしまって申し訳ない。」
丁重に謝る義務があるわ。
「ヒヨリン、見事な苦労人だよな。」
ユウヤ、分かってくれるのね。
「・・・・何ともなくて良かった。」
京君、優しきお心遣い頂戴します。
「ヒヨリン、困ったことあったら言えよな。」
ナル君なキュートなお手を煩わせるぐらいならば
どうにか食い止めてみせます。
「おめぇーの兄貴お騒がせメーカーか!?」
うん、慶詩当たってるよ。まさに、トラブメーカーだよ。
「いやー参ったじゃねぇーの。」
もう体力もピークを超えたよね伊織君。
「・・・・・お前、具合は?」
ちぃ君、目眩を起こしそうだよ。