Hurly-Burly 4【完】

そんなわけで、マックを後にしたわけだが。

また担がれそうになって全力疾走して逃げた。

「日和ちゃん、逃げ足早いよね。」

「元々、足には自信があるからな。」

馨君は追いかけては来なかった。

本当に大したことなくて良かったよと言って、

笑みを浮かべるから心配をかけてしまい申し訳ない

ことをしたなと思った。

転んだのはあたしが招いた失態なわけで、そんなことを

気にする馨君はやっぱり心優しい紳士だと思えた。

「あー、さみーな。糞っ」

「薄着だからではないか?」

慶詩がガタガタ震えながら歩いてる。

そもそも、男性はあまり着込む方ではないのだろうか?

兄ちゃんは防寒・・・・してるか。

修平君もマフラーにダウンジャケット着てた。

人によって違うのだろうな。

「馬鹿は風邪をひかないそうだから大丈夫だろう。」

「テメェ、そりゃどういう意味だ」

「そのまんまの意味だが、今回は赤点ギリギリだった

そうじゃないか。何故、そのような点数が取れるのか

あたしには頑張っても無理だ。」

赤点なんて取ったことすらない。

勉強を嫌ったことが一度たりともないからな。

因みに最近はスペイン語と不良語またギャル語という

新たな履修内容が増えたわけでクルミちゃん講座が

たまに開かれたり・・・開かれなかったりだ。

「オメェ、それ嫌味か!?」

「いや、気持ちの共有が出来ないのは不便だなと。」

「うわー、頭の良い奴の考えることについてけねぇ。」

「つーか、意外と遠いもんだな~。」

家から駅までの道のりは意外とある。

だから、ダディが迎えに来てくれていたわけだ。

「駅前は人が多いからあまり行きたくなかった。」

元々、父さんや母さんが人の多い街の中心よりも

少し離れたところを好んでいたらしい。

自然のあるところの方が父さんも馴染みやすい

とかで商店街には近いが、駅からは比較的距離の

ある敷地を手に入れたんだと確かお兄ちゃんが言ってた。

だから、父さんはあの家を気に入ってる。

旅に出かけることが多い父さんも帰ってくるたび、

本当に幸せそうに笑うんだから見てるだけで分かる。

父さんにとって家は宝物のようなものだ。

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