Hurly-Burly 4【完】
修平君、わざわざ食事を持ってきてくれてたのか。
「バイト、お疲れ様。」
冷たいと言ってすまなかった!
君は温かい人間だと思っていたさ。
「しゅ、修っ」
「修ちゃんっ、聞いてよー。」
兄ちゃんに遮られたのだ!
「レンジでチン出来るよね?」
兄ちゃんに引っ張られる修平君が
ボソッとそう呟くのを見てあったぼうよの
サインを送った。
レンジにお皿を乗せて温まるのを待ちながら、
湯呑にほうじ茶を注いだ。
「修平君、何か飲み物要りますか?」
「一緒のでいい。」
「畏まりました!」
ここ最近、成長期なのかな?
また、背が伸びたような気がする。
もうとっくに追い越されてはいるが、
会うたび大人びていくからあたしよりも
年上なのではないかと錯覚してしまいそうになる。
「ひーちゃん、兄ちゃんも欲しいな。」
「あいよ。」
2人分の湯呑を取り出して急須にお湯を注ぐ。
その内、レンジが止まる音がして、
視線を動かせながら湯呑にほうじ茶を注いだ。
テーブルに湯呑をを置いて、レンジから夕飯を
取り出して席に付いて頂きますと声を掛けた。
「ひーちゃん、人生初のバイトが終わってどう?」
修平君の肩を抱きながらテーブルに近付いて来る
兄ちゃんに嫌そうな顔をする修平君が半ば強制的に
一緒にテーブルの方にやってきた。
修平君、この家来ると人気者だよね。
ジョセフィーヌも相変わらず修平君が大好きな
ようで足にピトっとへばりついている。
「楽しかったよ、勉強になることもあった。」
「蕁麻疹の方は大丈夫そう?」
「うん、人酔いはしたけど蕁麻疹の方は発症してない。」
兄ちゃんがふわっと笑みを浮かべてそっかと微笑んだ。
修平君はほうじ茶を飲んで話を聞いてた。
あまり主張をするタイプではないから聞き役になる
ことが多いんだと思う。
だから、兄ちゃんよりも大人に見えるのかもしれない。