Hurly-Burly 4【完】
大体、こんなに美しい人がそんな悪巧みするよう
にはどうしても見えないわ。
ああ、なんて美しい人なんだろうか?
お造りを口に入れながら神々しいほど美しい
ダンディーさんを見れる一石二鳥だわ。
兄ちゃん、とうにお昼は過ぎただろう。
しかし、ご免よ!あたしもう少しいい思いしたい。
「ところで、君は怖いもの知らずだね。」
パクリと天ぷらを口に入れて橋をポロっと落とす。
「怖いもの知らずとは?」
「知らないことにこしたことはない。」
謎多きダンディーさんが益々分からなくなってきました。
「聞いていた以上に気に入った。」
「はい?」
な、何を言ってんだこの人?
頭、大丈夫かな?
※お前に言われたくないだろうよBy作者
「家は男ばかりでね、君みたいな女の子が
居ると華やかになるだろう。」
「そ、そうですか?」
そんなこと言われたことないから感激だ。
女の子扱いなど普段されないから余計に
ダンディーさんカッコイイです。
「息子の嫁に来てもらいたいぐらいだよ。」
「は、はい!?」
「ハハッ、気が向いたらでいいさ。」
いや、誰だよ。息子とか息子とか・・・。
心当たりが全くないんですけども!
そういえば、まだ肝心なこと聞いてないよ。
誰が密偵してたんですかって聞かないと。
う~ん、どんなふうに聞くべきかな?
そんなことを考えていたせいかすぐに
料理が終わってしまって、デザートの
あんみつを食べるダンディーさんと
抹茶を啜るあたし。
普通は逆だと思われるが、あんみつを
美味しそうに食べてるダンディーさん。
顔に似合わずと言ったところだろうか?
しかし、ここの抹茶美味しい。
まろやかな口当たりが上等な証拠だ。