Hurly-Burly 4【完】


***



said:謎のダンディーさん




どこかで見たことある女の子に痴漢から

救われたことに驚いた。

やはり、1人で来たことは失敗だったかな。

気分転換に来ては見たもののいつもは側近が

居たからそういうことは始めただった。

でも、運命を感じた。

その出会いが吉か凶か今は知ることも出来ない。

ただ、話に聞いていた通り変わった女の子だった。

「あ、機会がありましたら是非とも!」

可愛い女の子だと思っていたら礼儀の正しい

姿勢でご飯を食べて、言葉遣いも目上の人を

敬うような感じのいいお嬢さんだった。

色素の薄い瞳には不釣り合いな黒い髪は

正しく大和撫子を思わせる綺麗さがあって、

品のある女の子だと思ったらきちんと自分の意見を

言う芯の強さを持ってる。

怖いもの知らずなのか俺のことを何も分かってない

ような感じからしても好感が持てた。

何よりも、俺のことを良い人そうだと言ったのは

アイツ以来だろうか?

『貴方は良い人そうだもの。』

若かりし頃の思い出を一瞬思い出しながら、

座敷を後にする。

「頭、勝手に出られては困ります。」

あの子は見当違いをしていた。

だけど、あの子は不思議と和やかに

するような人の温かみを感じるような

そんな優しい子だと思ってる。

「そりゃ、悪かったな。」

だからこそ、よく分かる。

アイツ等が気に入ったのも納得だ。

こんなに面白みのある子は他には

中々居ないだろうな。

よく見つけたと思う。

出会いってのは突然やってくるものだからな。

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