Hurly-Burly 4【完】
アフロ命だったよっちゃんがアフロじゃないことに
悩んでいるのだもの。
フレーフレーYosioって言ってやるべきだ。
チアガールの衣装を兄ちゃんに聞いて見るかな。
や、やっぱりフレーフレーと言えば学ランか!?
「よっちゃん、頑張れ!」
「お、おうっ!」
何か力になれるかなって考えてもやっぱり
それは応援ぐらいしか出来ないわけで、
よっちゃんが笑ってくれたらいいやって
そう思うわけで明日上手くいくように心の底から
エールを送り続けようと思った。
結局、その日の下見はおちゃらけた雰囲気で
デートっぽさは全くと言っていいほどなかった。
よっちゃんとデートらしきことをしようという
のがそもそもの間違いだった。
「よっちゃんとゲームセンターに来るのは
初だったよね。」
「何だ、ヒヨリン来たことあったのかよ?
えっ、ヒヨリン不良だったのか?」
「違うだろうよ。」
不良だったのかと言われたのは初めてだぞ。
「こんなところにヒヨリン来たことあったのか?」
「だから、来たことあるって!」
田中と太鼓の達人でお遊びしたぞ。
「よっちゃん、向こうにあるゲームで対戦をしようではないか。」
「おうっ、いいぞ。ちょっと、待ってろ。」
両替でよっちゃんが千円札を小銭崩した。
「あ、あたしも入れる!」
「ヒヨリンはいいって。ほら、行こうぜ。」
「嫌だ!あたしも小銭に変えるのだ。」
よっちゃんに半ば分かったと言わせて、
あたしも千円札を小銭に変えた。
ホクホクしながらよっちゃんとどのゲームに
するかなとゲームセンターの中をウロウロした。
「おっ、美男!」
「よっ。」
よっちゃんはゲームセンターで有名人だった
みたいだ。何故かすごい声を掛けれるてる。
みんなイカツイ感じの人でうおーって言いそうに
なったが必死に堪えて澄ました顔をしていた。