Hurly-Burly 4【完】

どういう訳なのか、よっちゃんの隣に居た

だけでよっちゃんに小指を立てる人が居たが

あれはどんな意味が含まれてるのか。

よっちゃんが全力で首を横に振ってた。

そんなに嫌なことなのだろうか?

「よっちゃん、あちらさんは・・?」

「あんま、気にすんなって。どれやるか?」

ごっつい人とか・・居たよね。

放課後のゲームセンターは恐るべきなのか?

あまり気にせずよっちゃんと射的ゲームをした。

「ひ、ヒヨリン100発100中ってマジかよ・・・」

「これは面白い!」

「いや、マジでその見た目に見合わねぇって!!」

いつの間にかあたしたちの周りに人だかりだ。

「あの美男を負かすとか姉ちゃんすげーな。」

「いや、それほどでも。」

よっちゃんに負けたことなんて何もない。

ゲームは今のところ負け戦ゼロだ。

そんなところで、よっちゃんとゲームセンター

を逃げるように出て行った。

※一方的に美男に引きずられて出た。

「ヒヨリン、目立つなー。」

「目立ったつもりはなかったんだが。」

関心してる場合なのか?

そういえば、そろそろ参拝のお時間じゃなかった?

「よっちゃん、もっくんたちとの参拝の

お時間が迫ってるようだわ。」

「参拝って・・・どこだっけか?」

「着いて来るのです!」

ここからはあたしのターンだな。

今まではよっちゃんに着いて回ったが、

お寺に神社はあたしの得意分野だ。

その後、きちんともっくんたちと合流して

みんなでよっちゃんの初デート祈願をした。

お賽銭は奮発して100円入れた。

いつもは5円玉だが、生憎5円玉はなくて

両替した100円玉が財布にどっさりして重くて

しょうがなかったのでお賽銭に希望の投資をした。

※ゲーム代を出そうとしたらよっちゃんに全額

出されて行き場を失った小銭たちだった。

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