Hurly-Burly 4【完】
―ところ変わって放課後―
ようやく、今日のメインイベントのお時間が
やってきたのである。
掃除当番をしっかり終えて委員長の仕事は
幸いなくてサユと下駄箱のところで別れを
告げて走っていた。
今日は、自転車じゃないから帰りは走って
帰ろうかな。
そういえば、兄ちゃんは今日藤永さんと
ピザを食べに行くんだってイタリアのファッション
で行くとか意味が分からないこと言ってたな。
夕飯は適当で良さそうだ。
尾行に専念が出来るという訳だ。
裏門のところに行くと緊張するよっちゃんの姿
だけしか見当たらない。
「あれ、もっくんとももっちは?」
「えっと、2人無理っぽい。」
「えー!!」
あたし1人で尾行ですかい?
そんな、酷いわ。
ちょっと、楽しみにしてたのに
何が悲しくて人のデートに1人で
尾行せにゃならんのだ。
「もしかしたら、後で来るかもしんねぇから、
そう落ち込むなって。」
「う、ん(゚д゚lll)」
※結構、落ち込んでます。
「よっちゃん、しっかりね。」
「お、おうっ。」
※因みに、日和はサユに選んでもらったサングラス
をしっかり着用してます。
「じゃあ、頼むな!」
そして、よっちゃん尾行計画が始まった。
人を尾行するのはこれが初めてじゃないという
経歴の持ち主のあたしだが、少し慣れた貫禄
というものがあってもいいんじゃないかと思ってる。
※ばっちり小型用の双眼鏡でウォッチングしている。
「げへへ、これでしかと見れるわ。」
あら、小鳥さんこんにちわ。
よっちゃんの後をつける怪しい女子高生1人の
これは決して怪しい小説ではありません。
サスペンス小説ではありません。
※これは一応恋愛テーマの小説です。