「違うよね?」


黙っている裁判長に念を押すように、繰り返す青年。


「君、何を言っているんだ。何が違うと言うんだ」

「あれ、しらばっくれるの?」


青年は、怪しく微笑む。

その瞬間、私は思わず身震いした。


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