何故だろうか

心を見透かされるような

とにかく、不気味に感じられた。

世多警部も同じなのか、険しい顔をしながら、青年と裁判長を交互に見ている。


「私は何も間違っていない」

「あれ?まさか隠し通せるとでも思ってるの?」

「な、何がだ」


心無しか、動揺しているように見える。

そして、分かった。青年の言う通り、裁判長は何かを隠している。


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