幕末桜
「…蝶。彼らを救いたいかい?」

…え?父様、何を…

「‘彼ら’とは新撰組の事ですか…?」

「あぁ。そうだ。」

ドクン、ドクンと胸が鳴る。

出来るものなら…

「…でもそのような事…」

「出来るのよ、蝶。貴方ならばね…」

母様…?

どうゆうこと…?

「蝶、貴方は桜姫様よ。そのお力はね…

歴史さえも変えられるのよ…」

「…そうだ。それがどんな運命だとしても、だ。」

私の力で……

「…蝶。全てはお前しだいだ…」

私…、私は……!!!

「−救いたい−」

そう言おうとした瞬間、体が光った。

桜姫様に会った、あの時みたいに…

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