幕末桜
俺は、少し肩にかすり傷をおった。

奴らから避ける時、刃先が当たったんだろう。

正直、少し痛い。

そうしていると蝶が総司の短剣で自分の来着物の裾を切った。

(こいつ、何を………!?)

そしてそれを俺の傷口に当てた。

痛みがだいぶ楽になっていく。

…どれだけ俺の心を振り回せば気が済むんだ……

…とりあえずこいつは無理矢理にでも屯所に連れて行かねぇとな。

俺らと一緒にいるとこを見られたからな。

また必ず狙われるだろう。

さっきの様な怖い思いもうさせたくねぇからな。

近藤さんもあいつらも……

大喜びするだろうな…

こんなやつと一緒に生活出来るんだ。

…ま、手ぇ出したらいくら近藤さんでも……

この手で斬らせて貰うがな。
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