【コラボ】パラレル・ラブストーリー


え。


それって、どういう……。


またまたきょとんとしていると、瑛は突然立ち上がった。



「……見られてる」


「はいっ!?な、何!?スナイパー!?」


「……いや、お節介な小動物とその飼い主だろう」



瑛はぶつぶつ言いながら、教室のカーテンを閉めた。


途端に部屋が暗くなり、心細くなる。


腕に寄り添ったまりあの鼻を、瑛がつまんだ。



「ふぎゃ」


「受験に失敗したら、お前のせいだからな。

俺をイライラさせた責任をとれ」


「意味がわかりません!」


「……鈍感は、どっちだ」




瑛はまりあの鼻から離した手で、その細い肩を支え……。


ぽてりと色づく唇を、そっと奪った。



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