【コラボ】パラレル・ラブストーリー
真っ赤になって膨れたまりあを見て、瑛はふきだした。
「人をからかって笑うなんて、趣味が悪いです!」
「ああ、はいはい。怒るな怒るな」
「……ま、その顔はすごく好きですけど」
まりあは自分の顔がだんだんとほころんでいくのを感じた。
自分だって、瑛が笑ってる現場を初めて見たかもしれない。
意外に可愛くなるんだ。
言うと怒るだろうから、黙っておこう。
「先輩ー」
「ん?」
「大好き、です」
まりあは自分から背伸びをして、瑛の頬にキスをした。
首に腕をまわすと、その背を支えるように抱きしめられる。
「……どうするんだ。
もう、離せないじゃないか」
耳元で囁いた瑛の声が、少し笑ってるような気がする。
まりあは嬉しくなって、瑛をぎゅっと抱きしめた。