【コラボ】パラレル・ラブストーリー
『瑛先輩はいいよね~……一番綺麗なブツがもらえてさ』
清良がぼやいた。
『重要なのは、気持ちだよ』
『まりあせんせーい、かぎ針がすべりませーん』
『瑠美……だから金属のにすれば良かったんだよ』
『だってうちの近くの百均、この竹のかぎ針しかなかったんだもん』
『いいよ、あたし棒編みだから、かぎ針貸してあげる』
瑠美はまりあからかぎ針を受け取り、泣いて喜んだ。
そんな三人を見て……
神無は泣きそうだった。
何だかんだ言って、他の三人のものは形が見えてきている。
けれど自分はどうしてか、何度もほどいてはやり直して、毛糸もどこか、疲れているように見えた。
グレーの毛糸が真っ黒になっていく錯覚さえ、起こしそうだった。