【コラボ】パラレル・ラブストーリー


屋上のフェンスに寄りかかり、大きく息を吐く。


すると、我慢していた涙が溢れた。



(龍真……)



彼と初めて話をしたのも、この屋上だった。


彼は先輩から鍵をもらったのだと言っていた。


そんなささいな思い出が、頭の中を駆け巡る。



(あたしは、龍真が……好きだよ)



どうしよう。


龍真にひとこと、あの噂は本当なのかと問えば済むこと。


しかし、神無にそれはできなかった。


本当だ、と言われてしまったら。


きっと、彼の目の前で泣いてしまうから。





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