【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「キミ、坂下くんやろ?
どないした?瑛ともめてたんか?」
「え?」
「あいつは人前じゃあ、よう本音を話さへんで。
しかも相手が後輩じゃ、なおさらや」
「…………」
そうかもしれない。
龍真は息をついた。
あんなふうに追いつめたって、きっと瑛は何も答えはしない。
「……なーんか、素敵なワケがありそうやな」
「…………」
「おにーさんに話してみ?
これでも、瑛の扱いは学校で一番うまいはずやで?」
にこりと、オーランドは龍真に笑いかけた。
龍真は、迷った。
この人も悪い人じゃなさそうだが、得体がしれない。
はてさて、本当に友人の秘密を話してもいいものか、と。