運命鑑定




親友のことを思い出していたあたしは、携帯のメールの受信音で我に返る。



はっとして、叶華から届いたメールを読む。



【 美紅ー!! あんときのことなんて、気にしてないっての!!

ただ、話しかけないで。って言われたから話しかけなかっただけ(笑)

てかさ!! なんで今日、休んでんだよっ!!】




叶華の優しさに胸がズキッと傷む。


叶華は、あたしに気を使ってくれているのかもしれない。


センパイへの気持ちを隠して。




【ありがとう。
うん、ちょっと具合悪くて】



メールを返信して、携帯を置いた。



そしてベッドに横になる。



昨日の疲れがドッと襲ってきて、いつのまにか眠りについていた――。






< 103 / 205 >

この作品をシェア

pagetop