運命鑑定
ある程度、涼しくなった夕方。
机の上には、2つだけ置かれたココア。
「あー、今年も誕生日。
美紅のおかげで楽しかったよー」
「あたしも」
こうして2人きりで話すのは、なんだか久しぶりな気がした。
甘いココアを飲みながら叶華が帰る7時まで、こうやってゆったりと過ごすのも、毎年恒例。
「あ、そーいえばさー。昨日のあれね?」
いきなり発せられた叶華の言葉に、昨日のセンパイの笑顔がフラッシュバックする。
今まで忘れていた昨日の出来事を思い出して曖昧に返事をすると、そのまま叶華は続けた。
「彼方クンと一緒にいたこと、愛斗に言わないでっ!!」
...。
言わないで、と言われましても。
今、愛斗とはしゃべれない状態なのに。
そう思いながらも頷いた。
「ありがとっ!!」
それだけ言った叶華は、なんでセンパイと一緒にいたのかは言わなかった。