運命鑑定
―――その日の夜。
学校から帰ってくると、玄関に一足の靴が置いてあった。
...お姉ちゃん。
なんだか、妙な気持ちになって、今まで言うことのなかったあの言葉を小さな声で呟いた。
「...ただいま」
ダッダッダッと階段を降りてくる音がして、お姉ちゃんがあたしの前で仁王立ちする。
「おめー!! おせーよ。
さっさと晩メシ作れっての!!」
自分の『ただいま』に、こんな形だけど、答えてくれる人がいるっていうことが嬉しかった。
「...分かったから。どいて」
ふと笑顔になってしまいそうな顔を、下を向いて隠して、淡々と言って、リビングに足を運んだ。