運命鑑定



――――



「あのね、美紅ちゃん。
嘘だと思うかもしれないけど、今から言うことは本当だから...」




そんな前置きをしてから、コホンと咳払いした愛斗。


昨日の運命鑑定の結果を思い出して、高鳴る胸の鼓動を必死に抑えていた。

今日、全てがわかるんだ、って。




初めて来た前川家は、センパイの香りがした。


親は仕事、センパイはまだ学校にいるようで、今は、愛斗しかこの家にはいない。



いつもと違うのは、そこに叶華がいること。



「...彼方クンにね、頼まれたの」



あたしは一言も話さず、勧められた椅子の背もたれに寄りかかっていた。


そして叶華がちらりと愛斗を見ると、愛斗はコクリと頷いて言った。








「『美紅ちゃんに、好きって言ってもらいたい』って」








< 173 / 205 >

この作品をシェア

pagetop