運命鑑定




...という妄想をした。


はぁぁぁぁ。あたしも彼氏が欲しい。


というか、暇だから妄想するって...気持ち悪い...?


てことは...顔も気持ち悪かった!?


今の妄想している顔、誰にも見られてないよね!?とあたしは焦り、周りをキョロキョロした。


よかった。誰にも見られてな...




―――ジー...






―――ササッ





廊下から...見られてた。

眼鏡をかけた大人しそうな男子に。


しかも、逃げられた。



顔がボッと赤くなったのが自分でも分かった。


「う...わぁぁぁ!!」


妄想のときとは違う意味の「うわぁ」を言い、眼鏡君が走っていった方向へあたしも走る。



いた。



2-D と書かれた教室で息を切らせて、はぁはぁと呼吸をしている眼鏡君。


あたしは2-Aだから...廊下の端から端まで走ったことになる。


あたしも疲れたが、それどころではない。眼鏡君に問い詰めなければ。


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