運命鑑定



昨日の放課後を思い出して、あたしは恥ずかしくなり叶華と愛斗から顔を背けて手で顔を覆った。


「ちょいちょい、美紅ちゃーん?なーに赤くなっちゃってんの?」


叶華のいたずらっぽい声が聞こえてくる。

ちらっと見てみると、叶華は案の定ニヤニヤしており、愛斗は肩を震わせて笑いをこらえている。


「で、昨日の運命鑑定はどうだったの!?」


叶華はこれが1番聞きたいとでもいうように、あたしの顔を自分の方に向かせて聞いてきた。


「あ...」


そういえば...昨日は朝から愛斗とのゴタゴタがあったせいで忘れてた。


「いいことがある、って書いてあった...。ラッキーアイテムとラッキーカラーが夕日とオレンジだった。」


「スゴいね美紅ちゃん!! 叶華ちゃんに聞いた通り、最初から当たる人なんだ!!」


愛斗が言った。あたしは今でもあまり実感が湧かないけれど、やっぱり凄いらしい。



「まあ!!これで叶華にも美紅にも彼氏が出来たわけだし!! Wデートできるじゃん!!」


叶華がそう言ったあと、今ごろになってあたしに聞いた。


「てか、彼氏って誰なの?」


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