運命鑑定



学校から帰ってきて、家に着いて早々、ベッドにダイブしてそんなことを考えていたあたしは、ひとつのことを思い返しベッドの上をゴロゴロと転がってある物を探す。



―――...


「美紅ちゃん、今日一緒に帰ろ?」

「あ、はいっ」


昼休み、センパイと一緒にご飯を食べて教室に戻る途中、唐突にそう言われたあたしは、センパイと一緒に帰ることになった。





「ごめーん! HR長引いちゃって...!」


そう言って人が少なくなったあたしの教室に来たセンパイはメガネをはずしていて。

人は少なくなったものの、まだ教室内に残っていた女子の視線がセンパイに釘付けになっているのに気付いたあたしは、なぜか心がモヤモヤして、「はやく行きましょう」と素っ気ない態度をとった。



センパイはそんなあたしにすぐに気付いて、もういちど謝ってきた。


「美紅ちゃん? 待たせちゃったから怒ってる? ごめんね?」


別にセンパイが悪いわけじゃないのは分かっているのにモヤモヤする心をセンパイにぶつけてしまう。


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