運命鑑定



「別に、センパイのせいじゃありません」


そう言ったあたしは、玄関で靴を履き終え、センパイの後ろを歩く。



「え!? 俺のせいじゃないのっ!? 」



センパイは驚いた表情であたしを見て、1歩後ろを歩いていたあたしの隣に並んで歩く。


センパイの顔を見ると、格好よくて。



「...やっぱりセンパイのせいかもしれないです」


あたしは、シュンと落ち込んでしまったセンパイに下を向きながらぽつりぽつりと話す。



「センパイが、メガネ外してきちゃうから...クラスメイトの女子が凄くセンパイのこと、見てたんです」


「...え?」


「なんか...それが嫌だったんです」



あたしがそう言うと、センパイは無言になった。


あたしたちの歩く音だけが聞こえる。



めんどくさい女って思われたかな...と言ったあとに後悔して、下を向いていた顔を少し傾けてセンパイの様子をうかがうと...

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