運命鑑定




「美紅ちゃん!! 今日、何日ー?」



帰り道、ふと、歩いていた足をとめてセンパイはそう言った。


働いていなかった脳を必死に回転させて思い出す。


「...6月...27日です」


「わー!! あと1週間じゃん!! 7月2日 はやく来ないかなーっ」




7月2日...。


あたしが最も来てほしくない日。...いや、ちょっと前までは、この日が待ち遠しくてしょうがなかったんだ。



でも、今となっては...もう。




「美紅ちゃん?」



メガネをしてないセンパイが、あたしの顔をのぞきこんで聞いてくる。



「あ... すいません...、考え事してました」



「もー、美紅ちゃん。元気だして? 愛斗も心配してるんだよ?」




「はい...」



そう言ってまた歩き出す。



そこから無言になってしまったあたしたちの周りには微妙な空気が流れる。



「あの...さ、 手繋いでもいい?」



突然、センパイの口から呟かれた言葉に一瞬、息が止まる。






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