運命鑑定
そう思っていると、遠くからセンパイに似た声が響いた。
「美紅ちゃーん!! 」
その声と同時に、チャラ男達は舌打ちをし て去っていった。
「...ありがと」
あたしがブランコに乗ったまま呟くと、センパイに似た声の持ち主が言った。
「大丈夫だった?
兄さんも美紅ちゃんを1人にさせちゃだめだよねー」
「...あたしが悪いんだけどね」
「そうなの?
何があったか分かんないけど、デート楽し んでね!!」
「...ありがとう」
「うん!! あ!! 兄さんが来ちゃう。
じゃーねー。
あ、僕に会ったこと兄さんに言っちゃだめだよ」
そう言った愛斗は、来た道を戻って行った。