運命鑑定
「美紅ちゃん!! ごめんね!! 道に迷っちゃって!!」
愛斗と入れ違うようにしてセンパイが来た。
「大丈夫です」
センパイが水に濡らしてきたハンカチをあたしの膝にあてる。
「血、固まっちゃってる!! ほんっとにごめん...」
「あたしがこけたのが悪いんです」
ブランコから立ちあがると、まだ少し痛い。
「大丈夫? 痛くない?」
「はい、なんとか」
強がって笑ってみせるあたしに、センパイも笑う。
「よし!! じゃあ滑りにいくぞー!!」