運命鑑定




一面緑でいっぱいの草原に座っているセンパイとあたし。


2人の前にはあたしが頑張って作った弁当。



スライダーに行ったり、無料で貸してくれるラケットでテニスをしたり...


いろいろ遊んでたら、大きな時計台から鳩が飛び出して12時を知らせた。



「弁当のお時間、やってきましたー!!」


キラキラした笑顔でセンパイが言うから、あたしは変に緊張してしまった。



そーっと弁当をあけると、隣から歓声が聴こえる。



「玉子焼き、かわいー!!」



ハート型になっている玉子焼きの半分を手でつまんで食べるセンパイ。




「うまっ!! 美紅ちゃん最高!!」



「センパイ、つまみ食いはダメですよ」



割り箸を渡すと、凄い勢いで弁当を食べるセンパイを見て嬉しくなった。



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