虹色青春物語。
ねえ、謝罪は?
まだ私、透から"ごめん"の一言を聞いてないよ?
悪いことをしたなって、思ってないの?
「最低…」
私の口からは勝手に言葉が出ていた。
「え?」
「最低って、いってるのよ…!信じられないよ透…私に嘘までついて逆ナン相手と浮気したかったの!?」
「え、いや…だって、可愛かったし…」
私がここまで言っても悪びれない透に、私の怒りは抑えきれなくなった。
「じゃあその子と付き合ったらいいじゃない!!透のバカ!最低男!もう知らないから!別れるから!!さよなら!」
今まで出したことがないほどの大声で怒鳴りつけて、足早に教室を出た。