虹色青春物語。
翌日学校に行くと、晃希と朝場さんが仲よさそうに話しているのが目のはしに映った。
ああ、あの2人仲良くなったんだ…
朝場さん、幸せそうな顔をしてる。
晃希のことが好きなんだろう。見てたらそれがすごい伝わってくる。
「…おはよ」
突然後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「…おはよう。」
振り返ると後ろには透がいて、私は少し間を置いて返事をした。
透が何か私に話そうと口を開いた時、
「おはよう!」と、奈保が間に割り込んできた。
「奈保…」
透が気まずそうな顔をする。
奈保は透の表情に気付いていながらも、そんなことは気にしないといった様子で透の腕を掴み、私を軽く睨んで何処かへと連れ去ってしまった。