約束の丘
「冷蔵庫、瑞穂を入れろ!」

栄司が無線でピットインの指示を送る。

ダラダラ何周も走る事無くちょこちょこセッティング変更…

サスペンションやタイヤの空気圧…エンジンオイルの粘度、ラジエーターの冷却能力…

暑さって要素が一つ加わっただけで今までのデータが無意味になるから当然だ。

「貧乏チームの泣き所だな…とにかく走ってデータ集めるしか無い。問題は、この暑さで二人がやられんか…それが心配だな」

いつもは強気の栄司だけど、さすがに夏の鈴鹿の怖さを知ってるだけに慎重だ。

「大丈夫!そん為にあたしがおるっちゃけん」

いつからか強気になった瑞希は女医にもらったレシピを参考にスペシャルドリンク作りに余念が無い。
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