約束の丘
まったくペースを緩める事無いあたしらに

「この野郎好き勝手しやがって…優勝すんのは、ウチだろが…目の前チョロチョロしやがって」

トップグループ走ってた連中からしてみりゃあくまでも狙うは優勝のみ!集団から取り残されて手遅れになったら…そう思ったのかあたしらを追っかけて来た。

それを見た栄司は

「よし、乗って来た」

思わず叫んだ。

「もしかしてこれも作戦?」

ウッチーからして見りゃ訳解らんらしい

「ああ…アイツらは勝つ為に綿密な作戦練って来とるけんな。ヤツらのペース乱してこっちのペースに引っ張り込むったい」

まだ具体的に作戦の説明聞いて無いウッチーの頭は、既にパニック状態。
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