《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
私は首筋のキスマークが見えないようにスカーフを巻いて参加した。



女性陣は私と常務の奥様・奈央夫人の二人だけ。



「コンペ始める前に…ビックニュースだ!!」


常務がクラブハウスのロビーで思い思いに休憩していた皆を集める。



「何だ??」
相馬社長は首を傾げていた。



「離婚しかけていた一組の夫婦にもようやく、コウノトリが舞い降りました!!」


「相馬常務…誰から訊いたんですか?」



「もちろん、そこの栗原だ…トーマ」


「たくっ・・・誰にも言うなと念押しただろっ?栗原」


「こんな喜ばしいコト…俺だけの秘密にはできません」


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