《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
嗣成様は枕元に置いていたメモ用紙に何やら書き込んでいた。


「これ」


「!?」


「このまま酷い男だって思われるの嫌だから…携番とメール、教えとくよ」


「要りません…すべてが夢だから」


下肢に感じる異物感はリアルだけど。
すべて、夢だ…


「夢か。マジで物分りいい女だなっ。君…」



私は彼のメモを返して、部屋を出て行った。


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