《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
和也のその声を訊くと、私は拒めない。


私はパブロフの犬みたいに和也の言葉に従った。



和也は私の背中の帯を緩め始めた。


「桃は街娘…俺は悪代官ね…」

「はいはい」


腰を締め付けていた帯がようやく、解かれた。
身体が楽になった感じだけど。





私はコマのようにくるくる身体を回される。

「あ~れ~!!お止めください!!お代官様!!!」

恥ずかしくて、台詞は棒読みだったけど。

「凄く、面白かった…桃」


和也は満足していた。


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