イブの夜に
逃げた先はまたやけにうまそうな匂いがする。


さっきとは打って変わって静かな感じだ、


グツグツと奇妙な音がする


『おやっさんもう一本付けてくれ、

 がんもにイカゲソ、こんにゃくにたまごくれ』


なんだ呪文か?

俺が近づいていくと、

そこにいた人族が、


『なんだお前、そんな格好して、どこからか逃げてきたのか?

 ははは、よく来たなあ、こんな夜は、

 一人より二人二人よりもう一匹って、

 なっおやっさん。

 おやっさんこいつに卵と、牛すねでもやってくれ。』



『はいよ』


そう言って

俺の前に素晴らしくうまそうな匂いの食べ物らしきものを

おいた。


ガツガツと食べると、

そいつは満足そうに笑って、


『うまいか~?それは俺からのクリスマスプレゼントだ。』


といった。

そしてグイグイと俺の頭を撫でつけ、


『メリークリスマス』


愉快そうに笑った。

< 7 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop