向日葵は今も美しく咲いている
ユキも自然と笑顔になった。
その時彼はユキに気づき、ユキは彼と目が合った。
「あっ……。」
ユキは目を逸らした。
「学校、遅刻するぞ?」
彼が微笑みながら言った。
「う、うんあなたは大丈夫なの??」
「あ、忘れてた。でも、この犬が可愛くてよ~ 遊びたくなった。よぉーしよしよし」
「え、あっ、うん すごく可愛い~!…そういうことじゃなくて」
彼は少し変わっている。ちょっと天然ぽいのかな。
彼は犬を撫でるのを止め、『よし!』と言った。
「じゃあ、学校行くか。俺は夏目輝〈ナツメヒカル〉。今日からおまえと同じ高校だ。その胸のバッチを見る限りおまえも一年だな!よろしくな!」
とても無邪気な笑顔だった。
「えっと、おまえの名前も教えてくれ。おまえは高校生になって初めての友達なんだ。」
ユキは頬を赤く染めた。
「高梨…結希です。」
ヒカルはニコッとした
「じゃあ、学校行くか!ユキ」
ユキの心はドキドキしていた
その時のヒカルの笑顔は太陽の光のように輝いていた。