わたしは彼を殺した、そして彼に殺される

ほんとは変わってなんかなくて…

わたしの一時的な気まぐれ?

あるいは、好奇心みたいなもの?

わからないから、
ちゃんとあなたと話をしたかった。

彼の机に向かって問いかける。

(わがままなやつ)


え!?

微かだけど声がした。

「…だれ?」

教室を見渡すが誰もいない。

「お前は自分勝手でわがままなやつだ」

今度はちゃんと聞こえた。
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