わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
拾捌
しばらくして、影からまた声がした。

「お前のことは、これからも守っていくからな」

さっきと同じ穏やかな彼の声だった。

やっぱり夢じゃないんだ。

わたしは昔した約束を思い出した。

「わたしのことどれくらい好きー?」

わたしは、冗談半分に聞いたのに…

彼は真顔で答えてくれた。

「おれは命をかけてもお前を守るから。周りがみんな敵になっても、おれはお前を守り抜くからな」

あまりにまじめ過ぎて答えるから、
つい、笑っちゃったけど…

嬉しかったんだよ。

ほんとは涙が出そうだった。

素直に接していればよかった。
< 82 / 130 >

この作品をシェア

pagetop