月とドーナツ【短編】
彼女と暮らし始めて、結構になるけれど

彼女はイマイチ僕の事を理解していないようだ

その理由の一つに、彼女は何かと僕とボールで遊びたがるんだ

正直

僕はボールに興味がない

犬=ボール=好き

恐らく、彼女の頭にはこの様な図式があるに違いない

だから僕はなるべく彼女の気持ちを裏切らない為にも

彼女が投げるボールを追っかけて、口に加えては彼女の元へと持っていく

尻尾を振りながらね

ひたすら、その繰り返しだ

けれど

ボールを渡した時の彼女の笑顔を見ると嬉しくて、ついつい投げてっておねだりするんだ

僕は意外とボール遊びが好きなのかもしれない


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