最高の笑顔を【短編】
「はるぅ先生ありがとうございました!あたしいってきます!」

「えぇ!頑張って!」

「はい!」



あたしは走った


翔のいる病院まで




「ハァ…ハァ……失礼します!」

「あきちゃん?!」

「少し翔と2人にしてもらえませんか?」

「……どうぞ…。」

「ありがとうございます。」



ガラ……カチャン…



「翔…久しぶりだね…ごめんね…ついててあげなくて…淋しかった?…そんなことないよね…」



それからあたしはずっと翔に語りかけていた


翔…


あたしはだんだん苦しくなってきて


涙がこぼれおちた


「翔…死んじゃヤダよ!!」


「一緒にいてよ!…笑顔をみせて……」






その時…


温かい…


誰かがあたしをつつんでくれてるような感じがした…



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