赤い糸のその先は…。
さっきから課長は、私の手を掴んで黙々と歩いている。
まるで、手を引かれている幼稚園児だ。
私が立ち止まって課長を見上げると、
課長も私に引っ張られるように立ち止まった。
不意に立ち止まったから、ようやく課長が私の方を見てくれた。
「腹減ったな。飯でも食べに行くか?」
「車はどうするんですか?」
「あぁ、明日にでも取りに来るよ。今日は飲みたい気分なんだ。」
「なんで、課長が?」
「...そうだな、飲みたいのはお前の方だろうな。」
あいにくと、飲みたいけど飲めないんだよね。
だから、お酒に逃げるって事はしたことがない。
でも、なんとなく飲みたい気分かも。
「でも、課長。私はまだ二十歳になってないんですよ?」
「...そうなのか?」